外楼一拝「金槌」四十秒分の十三秒分の記録
INSTALLATION
MIXED MEDIA
Exhibition View / 📍SICF16 / 🏆紫牟田伸子賞
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ひとつの演目における落語家の分裂、その記録方法についての考察。
写真、音声、映像、文章など、情報はさまざまな形式で保存することができる。記録メディアによって時間には特定のかたちが与えられ、ひとつの過去として記録され、保存されている。たとえば、同じ出来事でも、写真であればその一瞬を切り取ったものとして、映像であればタイムラインを持つひとつの流れとして、メディアによって異なる形式で記録されている。
落語は、ひとつの話の中に登場する複数の役柄を、ひとりの落語家が演じ分ける伝統芸能である。落語家は、自らを記録メディアとし、複数の他者を自身の中に取り込み、自己を分裂させながらひとつの演目を形成し、その演目を自身の身体に記録していく。
演目を記録するメディアを落語家自身から別の物質へと置き換えることで、ひとりの落語家が複数の役柄へと分裂していく変化の過程をひとつの造形物として記録することを試みた。
01. 記録する
123dCatchを使用し、ひとつの演目(この場合は小噺)の時間と、その中で落語家が複数の役柄へと分裂していく過程を記録する。
02. 記録物からデータを生成する
記録した情報からひとつの3Dモデルを生成し、厚みを加えて出力可能なデータへと変換する。
ひとりの落語家が演目の中でAとBという異なる役柄を演じるとき、それぞれの状態が一連の記録に含まれるよう、役柄が切り替わる前後を連続して記録する。
03. 出力する
生成されたデータを出力。写真や音声といった既存の記録方法とは異なる、ひとつの「もの」としてかたちを持たせることで、落語家の分裂の過程をひとかたまりとして記録する。



